最新情報から便利な使い方まで。Notion 情報に特化した Web メディア。

TallyとNotionを連携させて快適なフォームを作る

2024年5月〜 Schoo さんでの講座が始まります → 詳しくはこちら



Notion にはフォーム機能はありませんが、外部サービスを使うことで連携させることが可能になります。フォームと Notion を連携させておくことでフォームで送信されたデータを Notion のデータベースに自動で取り込むことができるようになります。

今回の記事では、Notion と連携できるフォームサービスの「Tally」を紹介します。Tally を使ってフォームを作る方法、Notion との連携方法をそれぞれ解説していきます。

この記事でわかること

  • Tally の特徴と料金プランについて
  • Tally でのフォームの作り方
  • Tally と Notion を連携させる方法

Tally は無料で使用可能なフォームサービス

Tally は Notion と似た操作感でフォームを作成可能なサービスです。無料で使用可能です。

熊倉のアイコン

Notion 公式アンバサダー / いとなみ代表

熊倉

Tally は Notion の DB と連携するフォームを作成する最適なツールの一つです。Tally には「デザインの良さ」「使い勝手がほぼNotion」「豊富なインテグレーション」などの特徴があります。一般ユーザーが使うフォームはなるべく分かりやすく、学習コストがゼロに近い状態で使える事が求められますが、Tally を使えば Notion を知らなくても Notion のデータベースに入力内容が格納されていく仕組みを構築することが可能になります。

スラッシュコマンドやブロック生成、ドラッグ&ドロップ等の Notion とほぼ同じ直感的な操作でフォームを作成できます。デザインのカスタマイズ性も非常に高く、スタイリッシュな見た目のフォームを作ることが可能です。

Tally でフォームを作成するようす
Tally でフォームを作成するようす

Notion との親和性も非常に高く、プログラミングなどの知識がなくてもかんたんに接続設定が可能です。

標準機能で Notion を含めたさまざまなツールとの接続が可能
標準機能で Notion を含めたさまざまなツールとの接続が可能

Google フォームでは Zapier や GAS などの外部ツールを使用して追加で設定をする必要があります。Tally の場合は標準機能のみで Notion のデータベースとの接続が可能です。


また、Tally は基本的に無料で使用可能です。フォームの作成数や回答数に制限はありません。有料プランではブランドロゴの削除や回答通知など、一部の高度な機能が使えるようになりますが、無料プランでもほとんどの主要な機能を使うことができます

💡

有料プランにした場合は月額29ドル、もしくは年間払いで290ドルとなります。(※ 2024年4月記事執筆時点)

Tally を有料プランにした場合に可能な機能一覧(基本的な機能はほぼ全て無料プランで使用可能)
Tally を有料プランにした場合に可能な機能一覧(基本的な機能はほぼ全て無料プランで使用可能)

Tsuburayaのアイコン

Notion 公式アンバサダー / 株式会社 TEMP 代表

Tsuburaya

Notion 大学の入会フォームでも Tally を使用しています。無料版でも十分使えるため、10個以上のフォームを Tally で管理していますが、いまだに無料プランで使い続けています。 僕は Google フォームから完全に Tally に乗り換えました。

Notion 大学で使用している Tally のフォーム
Notion 大学で使用している Tally のフォーム
📎

Tally 公式ホームページはこちら

Tally でフォームを作成する方法

Tally でフォームを作成する方法について解説していきます。

STEP 1. Tally アカウントを作成

Tally 公式サイト右上の「Sign up」をクリック後、必要事項を入力します。

Tally 公式サイトからアカウントを作成
Tally 公式サイトからアカウントを作成

STEP 2. フォーム作成メニューに入る

アカウント作成が完了すると、ダッシュボードが表示されます。ページ中央の「+ Create form」をクリックします。

Create form をクリック
Create form をクリック

STEP 3. フォームを作成する

タイトルを記載し、フォームに必要な項目を設定します。

質問項目は Notion と同じくスラッシュコマンドから追加できます。例えば、「/answer」でテキスト入力欄、「/email」でメールアドレス入力欄、「/dropdown」でドロップダウン選択肢などを追加できます。

Notion 同様スラッシュコマンドから項目を作成できる
Notion 同様スラッシュコマンドから項目を作成できる

デフォルトだと必須項目にはアスタリスク (*) アイコンが表示されています。必須でなくても良い項目の場合は、アスタリスクアイコンをクリックすることで、任意入力とすることが可能です¥。

💡

再度必須にするには、設定内から Required の選択肢を ON に変更してください。

Required の選択肢が ON になっていると必須項目となる
Required の選択肢が ON になっていると必須項目となる

STEP 4. Submit ボタンの表示名称を設定

送信ボタンはデフォルトでは「Submit」となっているので、「送信」などわかりやすい名称に変更します。

「Submit」ボタンの名称を変更する
「Submit」ボタンの名称を変更する

STEP 5. 公開

右上の「Publish」をクリックすることでフォームが公開されます。

Publish から公開
Publish から公開

フォームの公開と URL が発行されます。URL 下部の「Copy」をクリックします。

URL が自動発行される
URL が自動発行される

コピーした URL をブラウザで開き、実際の回答画面で動作確認をします。

最後に動作確認をする
最後に動作確認をする

想定通りの動作が確認できたら Tally でのフォーム作成は完了です。

Notion と Tally を接続する

次に、Notion と連携する手順を解説していきます。

Notion データベースを作成する

まず、Tally で収集したフォーム回答データを管理するための Notion データベースを作成します。テーブルビューでデータベースを用意し、以下の5つのプロパティを設定しましょう。

💡

作成するプロパティの一覧

  • タイトルプロパティ:ID
  • テキストプロパティ:名前
  • メールアドレスプロパティ:メールアドレス
  • セレクトプロパティ:問い合わせ種別
  • テキストプロパティ:問い合わせ内容
フォームに対応したプロパティを作成する
フォームに対応したプロパティを作成する
Tsuburayaのアイコン

Notion 公式アンバサダー / 株式会社 TEMP 代表

Tsuburaya

Tally と Notion の項目の種類は一致している必要があります。例えば Tally 側ではドロップダウンとなっている場合、Notion ではセレクトプロパティのみ連携が可能です。

Tally と Notion を連携させる

Tally と Notion それぞれの準備が整ったので、Tally と Notion の連携をしていきましょう。

STEP 1. Tally から Notion の接続設定

Tally のフォーム編集画面から「Integrations」をクリックし、Notion の「Connect」を選択します。

Notion の Connect をクリック
Notion の Connect をクリック

STEP 2. Notion との連携を許可

「Log in to Notion」をクリックします。

「Log in to Notion」をクリック
「Log in to Notion」をクリック

STEP 3. データベースを選択

アクセス許可画面で先ほど作成したデータベースにチェックを入れ、「アクセスを許可する」をクリックします。

データベースへのアクセスを許可
データベースへのアクセスを許可

STEP 4. データベースを選択

Connect with Notion 画面の Select a database にて右側のリフレッシュマークをクリックした後、先ほど作成したデータベースを選択します。

リフレッシュしてからデータベースを選択
リフレッシュしてからデータベースを選択

STEP 5. 項目の紐付け

次に「Map Properties」の項目で、Tally のフォーム項目と Notion プロパティの紐付けを行います。「Submission ID」は必ず Notion の ID プロパティに割り当て、残りの項目は先ほどの設計通りに対応させます。

Tally と Notion の項目の紐付け
Tally と Notion の項目の紐付け

STEP 6. 接続を完了する

「Export Existing Submissions」をオンにすると、連携前に回答があったデータも Notion に転送できます。最後に「Connect with Notion」ボタンを押して連携完了です。

Notion と接続
Notion と接続

STEP 7. 接続テスト

実際の回答データが Notion 内に入っていることを確認します。

実際の回答データ
実際の回答データ

フォームを Notion ページに埋め込む方法

Tally のフォームは Notion ページに埋め込むことができます。埋め込んだページを Notion のページ公開機能を使って共有することで、フォームとデータ管理を Notion 上で一元管理することができます。

STEP 1. フォームのリンクを取得

Tally のフォーム編集ページからフォームのリンクを取得します。コピーアイコンをクリックすることで、クリップボードに URL がコピーされます。

フォームのリンクを取得
フォームのリンクを取得

STEP 2. Notion の任意のページに貼り付け

Notion のページ内に URL を貼り付けます。選択肢が表示されるので、一番下の「埋め込みを作成する」をクリックします。

埋め込みを作成
埋め込みを作成

Notion 上でフォームが表示されれば成功です。

Notion ページ内にフォームを埋め込み可能
Notion ページ内にフォームを埋め込み可能

他サービスとの連携

Tally は Notion の他にも Google Sheets や Discord、Slack など様々な他のサービスとの連携が可能です。よく使うサービスは無料でかんたんに設定できるのでぜひお試しください。

無料かつノースキルで様々なサービスと連携可能
無料かつノースキルで様々なサービスと連携可能

まとめ

今回はフォームサービス Tally と Notion を連携させる方法を解説しました。みなさんもぜひ使ってみてください。

Tsuburayaのアイコン

Notion 公式アンバサダー / 株式会社 TEMP 代表

Tsuburaya

Google フォーム以外のフォームサービスを使ったことがない方にはぜひ一度 Tally を試していただきたいです。 Google フォームを卒業し、ここ1年僕が作るフォームは全てTally を使い続けています。

💡

Notion と連携したフォームを作る方法については YouTube 動画でも解説しています。ぜひご覧ください。

💡

初学者からでも安心して Notion を学べるオンラインコミュニティ「Notion 大学」を運営中。Notion コミュニティとしては国内最大規模で、会員数は現在200名以上となっております。

  • 分からないことは24時間チャットツールでいつでも質問できる
  • コミュニティ内の限定勉強会でタスク管理や知識管理術が学べる
  • 1から学べる Notion 学習ロードマップで初心者からでも学習可能
  • Notion 大学限定の学習動画が100本以上
  • 定期的に開催している有料セミナーへの無料参加券
  • 過去の有料記事・有料テンプレートが全て閲覧可能

コンテンツや特典盛りだくさんです。参加方法は下記の記事をご覧ください。

この記事の執筆者

umeのアイコン画像

ume

IT 企業勤務 OL。本業への Notion 導入による生産性向上で MVP を受賞歴あり。強みの Notion を活かし、ライターとしての活動も行う。

Twitter

この記事の監修者

Tsuburayaのアイコン画像

Tsuburaya

Notion 公式アンバサダー(2021年〜 / 日本で7人目)。アンバサダーとして YouTube や Twitter で発信活動をおこなっている。本業は Web エンジニア。個人で Notion API を使ったアプリケーションを開発中。代表作は Fast Notion。株式会社 TEMP 代表取締役。

Twitter / YouTube