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【🎁 テンプレ / コード配布】Notionを使ったアカウンタビリティ・チャートの運用

こんにちは。Notion アンバサダーの 円谷 です。

今週は、Notion のタイムラインビューを使った、日々の行動のログを取る手法(僕が「アカウンタビリティ・チャート」と呼んでいるもの)について解説したいと思います。

アカウンタビリティ・チャートは、ググってもあまり日本語記事があまり出てこないのですが、僕が好きなサイエンスライターの鈴木祐さんの著書「最高の体調」で紹介されている手法で、時間を90分単位で区切って作業内容を記録するというものです。

「
最高の体調」より引用

メチャメチャ余談ですが、鈴木祐さんをご存知ない方もいるかもしれないので少し紹介。サイエンスライターという肩書きで活動されている方で、日本・海外を問わず世界の論文をベースに、日本語で分かりやすく発信活動をされています。発信の媒体は書籍や、ブログ「パレオな男」。僕は大ファンで、この方の本は片っ端から読んでいます。ちなみにあのメンタリスト DaiGo さんのリサーチ協力も担当しているそう。スゴイ。

ちなみに、今回の「アカウンタビリティ・チャート」に関しては、8年前の記事にはなってしまうのですが「パレオな男」でも紹介されています。

https://yuchrszk.blogspot.com/2014/10/blog-post_32.html


話を戻して、僕がアカウンタビリティ・チャートを導入したきっかけについて。

ここ数ヶ月、メンタルの調子を崩してしまうことが増えてしまっていました。「なんだか忙しいけれども、毎日同じこと繰り返してるなあ」みたいな感情になることが増えていて、おそらくメンタルの不調の原因がここっぽい。皆に当てはまるかは分からないのですが、この感情のことを「やってない感」と僕は呼んでいて、この「やってない感」が蓄積されるとメンタルを崩しやすくなってしまうタイプみたいという自己理解をしています。

この「やってない感」を打破するために、アカウンタビリティ・チャートを導入しました。存在自体はもともと知っていて、以前読んだ「最高の体調」という本にそういや書かれていたなあと思い出し、引っ張り出して再読。この本によると、アカウンタビリティ・チャートの利点は、

「やりとげた作業を書き残す」という行為が、自分へのフィードバックとして働く。進捗が記録として残るため、チャートを眺めるだけでも脳は満足感を得られる。(P269)

と書かれています。まさに「これだ!」と思い、早速普段使っている Notion で実装してみることにしました。


ちょっと前置きが長くなってしまったのですが、Notion のタイムラインビューでアカウンタビリティ・チャートを作ってみたので、今日はそれの紹介記事です。大きく分けて2部構成にしてあります。

  1. Notion のタイムラインビューを使ったアカウンタビリティ・チャートの実装例
  2. Alfred と連携させてデータ入力を簡略化する方法

記事の最後には、Alfred 連携用のソースコードと、Notion テンプレートを添付しておきました。コピペでだいたい動くようになっていると思うので、コピーしてお使いください。(僕のソースコードは30分単位でのタスク作成になっているのですが、少し改変することで、90分単位だったり15分単位だったりに変更することもできます。)

💡

今回の記事では Notion API という仕組みを使っています。Notion API は誰でも無料で使用可能で、使い方を知ればより自由に、自分だけのアプリケーションを作ることが可能です。Notion API について詳しく知りたいという方は、以下のリンクを参考にしてみてください。

Notion のタイムラインビューを使ったアカウンタビリティ・チャートの実現例

アカウンタビリティ・チャートは、作業内容とかかった時間を記録するフレームワークです。僕は Notion のタイムラインビューでこれを実現しています。書籍の例では90分単位で行動を記録していましたが、僕の場合はもうちょっと細かく30分単位(1ポモドーロ)で記録するようにしています。

Notion で実装したアカウンタビリティ・チャート
Notion で実装したアカウンタビリティ・チャート

このデータベース自体は、このマガジンでも何度も紹介している GTD の INBOX のデータベースと同じものを使用しています。データベースの構造自体は以下のページで解説しているので、もし良ければこちらの記事もあわせてご覧ください。

タイムラインビューに直接データを入れても良いのですが、タイムラインビューの新規ボタンからデータを追加すると、少し手間なのと、あと時間が30分単位だとデータが作りづらいというのもあって、Alfred ワークフローですぐにデータを追加できるようにしています。

Alfred ワークフローを使ってデータ追加

Alfred を使うことで、どんなアプリケーションを開いていても、すぐにログを記録することができるようになります。Alfred で「30min」と入力して、タスク名を追加することで、Notion のタイムラインビューに30分単位のタスクが追加されるようになっています。

タスクが完了したら「気持ち」のプロパティに振り返りを入力するようにしています。この振り返りは、1週間の振り返りである「週次レビュー」時にまとめて振り返るようにしています。

ソースコードと Notion テンプレート

以下のページでソースコードとテンプレートを公開しています。

https://35d.notion.site/36c922d986b14dc8a5c369b65b32c4ae

テンプレートとソースコードのページのスクリーンショット
テンプレートとソースコードのページのスクリーンショット

以下のようにワークフローを組んで、ソースコードをコピペで入力することで動くようになります。

Alfred 設定画面
Alfred 設定画面
ソースコード入力ページ
ソースコード入力ページ

Alfred の詳しい使い方に関しては、YouTube 動画でも紹介しているので、もしよければこちらもご覧ください。

今回紹介した本や記事はこちらです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事の執筆者

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Tsuburaya

Notion 公式アンバサダー(2021年〜 / 日本で7人目)。アンバサダーとして YouTube や Twitter で発信活動をおこなっている。本業は Web エンジニア。個人で Notion API を使ったアプリケーションを開発中。代表作は Fast Notion。株式会社 TEMP 代表取締役。

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